災害時のレクリエーション支援
 Recrew No.635(2012年10月1日)発行 [笑顔 Again]プロジェクト Vol.15
Recrew No.635(2012年10月1日)発行

[笑顔 Again]プロジェクト Vol.15

公開日
2020年7月8日
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被災地に笑顔をとどけるTeam Recrew
被災地の幼稚園や保育園、
市民センターの活動を支援


幼稚園・保育園の室内遊びを支援! 福島県レクリエーション協会

福島県レクリエーション協会では、子どもたちの室内遊びを支援する活動も実施しています。福島県では放射線の問題で外遊びが制限される中、子どもたちの運動不足や体力低下が心配され、室内での運動や遊びを積極的に取り入れるなどの工夫がされてきました。そうした室内遊びを支援しようと、昨年度は30回ほど幼稚園や保育園、小学校を訪問。今年度も支援活動が続いています。
7月18日(水)、福島県レクリエーション協会の佐藤喜也さんと石渡弘美さんは福島市立ふくしま南幼稚園を訪問。4歳と5歳の子どもたち58人が集まりました。この日は、子どもたちが楽しみながらいろいろな運動ができる「忍者ランド」などを使った遊びを実施。足から頭へと輪にした縄を抜けていく「縄抜けの術」や、バランスをとりながら綱の上を歩いたり、7メートルほどの布製のトンネルをくぐる「探検トンネル」などを楽しみました。ネットの下をくぐる遊びでは、子どもたちはハイハイから「いもむし」と言いながらはっていったり、仰向けになって進んだり、いろいろな動きをします。
 Recrew No.635(2012年10月1日)発行 [笑顔 Again]プロジェクト Vol.15(1-1)

先生方にとっても、遊びのイメージをふくらませる機会にもなったようで、ゴムで編んだクモの巣の道具の作り方を考えたり、ふろしきを使った遊びでは、ふろしきをつなげた新しい遊びを考えていました。

こどもサマーキャンプin秋田を応援! 秋田県レクリエーション協会

被災地や避難をしている子どもたち、そして秋田県の子どもたちの交流を図ろうと、「こどもサマーキャンプin秋田」が7月21日から22日にかけて秋田市で実施され、秋田県レク協会、宮城県レク協会が運営を支援しました。実施したのは日本赤十字秋田短期大学(レクリエーションの学習を設置する課程認定校)が中心となってつくる秋田こども遊び応援実行委員会で、岩手県、宮城県、秋田県から165人の子どもたちが参加しました。
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宮城県から参加する37人の子どもたちを宮城県レクリエーション協会のスタッフが引率。秋田へ向かうバスの中では、伝言ゲームや歌を歌ったり、バスレクを楽しみました。みんなバス酔いを気にすることもなく、元気に秋田に到着。
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子どもたちも楽しみにしていたキャンプファイヤーは、秋田県レク協会の菊池義寿さんと今野和子さんが担当し、子どもたちの代表がトーチで点火。「燃えろよ燃えろ」を歌い、フォークダンスを楽しみました。165人の子どもたちが輪になると、リードの声や音楽が聞こえにくくなることも。そんな時は、宮城県レク協会[#のスタッフが子どもたちの間に入って動きをリード。最後はみんなのかけ声に合わせたフォークダンスで盛り上がりました。
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野蒜市民センターの健康づくり教室を支援! 宮城県レクリエーション協会

東松島市の野蒜市民センターで健康づくりのために行われている「いきいきセミナー」を宮城県レクリエーション協会が支援しています。
8月3日、仮設住宅や借り上げ住宅に住む人たちが市民センターに集まり、宮城県レク協会の山内直子さんが、椅子に座った姿勢での体操やストレッチ、手のひら大のゴムボールを使った筋力トレーニング等を行いました。
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この日は、2本の長机の間にある自分たちの紙袋へお手玉を滑らせて入れるゲームも楽しみました。2チームに分かれ、机の上で交互にお手玉を自分たちの紙袋めがけて滑らせます。相手の袋に入ると相手の得点となり、また袋の手前で止まったお手玉も後の人が押し込めば得点になるため、応援にも力が入ります。「これは左手でやってもいい運動になるね」、「おもしろいね。長机でできるから、いつでもできるね」、「お手玉をつくりたいと思う」といった声が聞かれました。
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「仮設住宅にいると、いつも締めつけられている感じがする。それがここで解放されて。みんなで体を動かして、みんなと話をして、とても楽しみです」と話してくださった方も。山内さんも「運動の効果より、精神面での効果があれば」と言います。そのために、自分たちでもできる運動やゲームをやるように心がけ、「他の人ともこうした運動をやってみようと思ってもらえれば」と願っています。市民センターの担当・丹野明美さんも、「こういう教室からサークルになっていけば」と話してくれました。
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