Opinions from the leader レクリエーションの視点 vol.7 岩手県レクリエーション協会 会長 鎌田英樹
Opinions from the leader
レクリエーションの視点 vol.7

岩手県レクリエーション協会 会長 鎌田英樹

公開日
2018年4月13日
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岩手県内のラジオ放送とテレビ放送事業を支えるIBC岩手放送の代表取締役社長を務める傍ら、岩手県レクリエーション協会の会長も担われている鎌田英樹氏。経営者という立場から、レクリエーションの可能性についてお話をお伺いしました。


レクリエーション活動は、家族の触れ合いの場にぴったり!

私が代表取締役社長を務めるIBC岩手放送では、ラジオ・テレビの公開放送や、地元ゆかりのアーティストのステージイベント等を行う「IBCまつり」を1986年から行っています。2日間で、毎年3万人以上が来場するイベントですが、“来場者にもっと遊び心を感じてもらいたい”と思って、2015年から会場に入るまでのアプローチの場を有効利用して、「レクリエーションひろば」を開催するようにしました。勝ち負けにこだわり過ぎず、小さい子どもからお年寄りまで一緒になって、世代を超えて楽しめるのが、レクリエーションの良さのひとつだと思っていますが、ラダーゲッターやディスゲッター等、たくさんのニュースポーツ用具の準備や当日スタッフの手配を県レク協会の方々が頑張ってくれているおかげで、多くの子どもたちが家族と一緒にスポーツ・レクリエーション活動を楽しむことができ、今まで以上に「ホッとできるイベント」になっています。
Opinions from the leader レクリエーションの視点 vol.7 岩手県レクリエーション協会 会長 鎌田英樹(1-1)

Opinions from the leader レクリエーションの視点 vol.7 岩手県レクリエーション協会 会長 鎌田英樹(1-2)イベントでは県レク協会の協力を得て多くの方がスポーツ・レクリエーションを楽しんでいる

岩手県で共に生きていく覚悟をもって、支援を続けている

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、岩手県内でも深刻な被害をもたらせました。特に、沿岸部は津波の被害等による人的・物的被害は甚大なものでしたが、こうした状況下だからこそ、困っている人や助けが必要な人にとって何かできることはないだろうか…と震災直後から県レク協会では、レクリエーション活動を通じた被災者の心のケアを目的としたさまざまな事業に取り組んでいます。

特に、岩手県の委託事業として実施している「被災地ふれあい運動教室」は、被災地の仮設団地集会所等で、そこに住んでいる高齢者等が気軽に参加できるレクリエーション活動を用いた運動教室を開催し、皆さんに外出や運動する機会を促すことによって、生活不活発病の予防や地域住民との交流の活性化を図ることを目的にしています。県内9市町村で毎年120回以上実施しており、本年度も継続することが決定していますが、こうした活動は決して一人でできるものではありません。岩手県レク協会の会長に就任してから3年が経過しますが、「レクリエーション支援で、県民の心を元気にしたい」という気持ちをもって協力してくださる有資格者の皆さんの志の高さ、使命感の強さにはいつも感銘を受けています。

震災が起きてしまったことは大変不幸な出来事ではありましたが、県レク協会としてこれまで活動してきた意味は、今回のような未曾有の事態に対して、少しでも心を元気づけられるようなレクリエーション活動を提供するために頑張ってきたのかもしれない…と今は思っています。震災から7年が経過し、8年目を迎えました。被災地の建物や施設等の復興は進んできていますが、現在でも7,000名以上の方が仮設住宅に住んでいるなど、心の復興はまだまだこれからです。「当事者にはなれないが、被災者の皆さんと分かり合いたい」。私たちはこうした思いをもって今後も活動を継続していきます。

スポーツ・レクリエーション活動を通じて、明るい話題を全国に届けたい!

今年から大リーグのロサンゼルス・エンゼルスに入団した大谷翔平選手をはじめ、平昌オリンピックにも岩手県出身の選手が5名出場するなど、世界で活躍する岩手県出身のスポーツ選手はたくさんいます。

スポーツにはプレーしている人だけでなく、応援している人たちも幸せな気持ちにする不思議な力があると常々感じていますが、岩手県では2019年のラグビーW杯が釜石市で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン(相手国:カナダ)として盛岡市が決定する等、楽しみなイベントが盛りだくさんです。普段TⅤで観ていた選手のプレーが間近で見られる楽しみはもちろん、相手国関係者との交流においてスポーツ・レクリエーション活動は大いに役立つと思っています。言葉が通じない相手でも、スポーツ・レクリエーション活動を通じてコミュニケーションを図り、一緒に楽しむ経験は、子どもたちの将来にとっても間違いなく良い経験になるはずです。これまでの活動実績を活かして、スポーツ・レクリエーション活動を通じた市民レベルの国際交流が盛んに行われるよう、県レク協会一同、頑張っていきたいと思います。

お話を伺った人

Opinions from the leader レクリエーションの視点 vol.7 岩手県レクリエーション協会 会長 鎌田英樹(4-1)鎌田 英樹(かまた ひでき)

昭和28年(1953年)盛岡市生まれ
早稲田大学法学部卒業
書和53年4月株式会社岩手放送入社
八戸支店、東京支社長、管理本部長などを経て平成23年6月代表取締役社長に就任
現在に至る。
南岩手カントリークラブ理事長。