災害時のレクリエーション支援
 Recrew No.649(2014年3月1日)発行 [笑顔 Again]プロジェクト Vol.29
Recrew No.649(2014年3月1日)発行

[笑顔 Again]プロジェクト Vol.29

公開日
2020年7月22日
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被災地に笑顔をとどけるTeam Recrew
震災から3年 被災地で
レク支援者・地域レク協会も誕生!


北幹線第一仮設住宅で歌の支援活動 NPO法人音楽の森・荒井敦子さん

昨年12月6日、本誌「わらべうた」の連載をしているNPO法人音楽の森の荒井敦子さんが、浪江町から避難する人たちが暮らす福島市の北幹線第一仮設住宅を訪れました。仮設住宅が設置された2011年8月から、ここでの支援活動を続けている福島県レクリエーション協会の企画で、この日も20人を超える人たちが集会所に集まりました。
 Recrew No.649(2014年3月1日)発行 [笑顔 Again]プロジェクト Vol.29(1-1)

「つらい状況の中ですが、今日は一緒に歌って楽しい時間にしましょう」と、早速、わらべうたから始まりました。荒井さんが、この日のために奈良市で主宰する合唱団のみなさんと作ったお手玉を配り、「青葉しげれる桜井の…」と歌い始めると、みなさんの手も自然と動き出し、お手玉を投げはじめます。「子どもの頃にやった?」と訊くと、「やった、やった」、「こっちでは(お手玉を)『たーめん』といった」という返事がすぐに返ってきました。
 Recrew No.649(2014年3月1日)発行 [笑顔 Again]プロジェクト Vol.29(1-2)

今度は二人組になり、「あんたがたどこさ」に合わせ、「さ」のところでお手玉を互いに投げて交換します。最初は一つ、慣れてくると二つを回しながら、相手に渡し、相手のお手玉を受け取ります。取り損なったり、違う方向に投げてしまったり。その度に歌声が大きくなり、笑い声も響きました。
それが一段落しそうな頃、「昔やったの、思い出しました」といいながら、「西条山は霧ふかし、筑摩の川は波荒らし…」と歌いながら、お手玉を上手に回し始める方が。まわりの人たちも一緒に「そうだった、そうだった」、「お手玉三つでやった」とやり始めました。すると、荒井さんは、「歌をきっかけに思い出すことはいいこと。同じ故郷だから、いろいろな思い出を共有してますよね」と回想法のことや、自分の地域で楽しんだわらべうたを伝えていく大切さも話してくれました。
荒井さんの楽しい、そして情熱のあるリードにみなさん大きな声で歌い、身体を動かし、よく話し笑った時間となり、アンコールの「上を向いて歩こう」では、みんなが輪になって、ハイタッチをして終わるほどの、盛り上がりでした。
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宮城県女川町で 7名のレク・インストラクターが誕生! NPO法人宮城県レクリエーション協会

昨年12月21日、宮城県女川町でレク・インストラクター講習会の最終回が開催されました。この日は、午前中クリスマス会を想定した総合演習を行い、午後に面接を行いました。
早速、進行役と参加者役に分かれてロールプレイが始まりました。アイスブレーキングは平塚洋子さんが担当。グーパーや♪あわてん坊のサンタクロース、 木の中のリスをクリスマス風にアレンジしたゲームや歌で参加者の雰囲気づくりにチャレンジしました。
 Recrew No.649(2014年3月1日)発行 [笑顔 Again]プロジェクト Vol.29(2-1)

次は平塚京子さんがチーム対抗戦の「パーリング」を進行しました。パーリングとは皆さんが考えたオリジナルスポーツ。2チームに分かれ、バドミントンのラケットで手作りのディスコンのディスクを打ち、四角い的の近くにどれだけ多くよせられるかを競います。ディスコンは、ディスクが途中でひっくりかえって相手のディスクになってしまうこともあり、思わぬ逆転の可能性が楽しめるスポーツ。これを、バドミントンのラケットで打つことにより、腰や膝への負担を軽くし、誰もが楽しめるようにしたのだそうです。
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最後に面接を行い、今後のレク支援への取り組みについて伺いました。皆さんそれぞれ、学習した成果と今後の抱負を思い思いに話してくれました。遠藤宏美さんは仮設住宅で高齢者支援の手伝いをしています。「特に震災後に感じられたのですが、提供する側の一方通行的な、なんて言うか、やらされている感みたいなものに違和感あるなって。ここでは、やらされてる感がないんです。自然と一緒に笑えて、一緒に発散できて。自分も楽しいって思えるやり方を学びました」
最後に、今回受講した7名が、今後女川町にレク協会を設立するための協力をしていくことが確認されました。平成26年度は、女川町レク協会による支援活動が始まります。
 Recrew No.649(2014年3月1日)発行 [笑顔 Again]プロジェクト Vol.29(2-3)
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